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2018/11/20 火曜日 | 予防・未病

【しもやけ】繰り返す霜焼けは病院へ・・・病気が隠れている可能性も

冬になると、手足の指先が真っ赤に腫れ、強いかゆみに悩まされる人も多い。こうした霜焼けは減少傾向にあるが、聖路加国際病院(東京都中央区)皮膚科の新井達部長は「霜焼けに似た紅斑が出る別の病気の可能性もあります。繰り返す場合には皮膚科を受診してみてほしい」と呼び掛けている。

▽生活環境が影響

冷え症の女性は要注意

霜焼けは手足の指や耳たぶなどに現れる皮膚症状で、寒さにより静脈の血の巡りが悪くなり、その結果、血管や汗腺の周囲にリンパ球による炎症反応が引き起こされる。新井部長は「真冬よりも1日の気温変動幅が10度以上になる初冬や初春に起こりやすいのが特徴です」と説明する。ただ、最近では、気密性の高い住宅が増え、暖房で室内全体を暖かくできるようになったこともあって、霜焼けは減っている。

しかし、台所を預かることも多い中高年女性には霜焼けは依然、悩みの種。「冷え性や暖房が苦手、手荒れを気にして家事でお湯を使わない人は要注意です」 高齢者にも霜焼けは多い。特に日ごろからあまり歩かない人の場合は、静脈の働きが低下して膝から下の血行が悪くなりやすい。視力が低下して体も硬くなり、霜焼けができやすい足先を見る機会が減るため、痛みが強くなってからようやく受診するケースが少なくない。

【文責】登坂紀一朗(薬剤師)

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