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2019/05/18 土曜日 | 予防・未病,生活習慣

食事摂取基準の2020年版策定

厚生労働省は「日本人の食事摂取基準」(2020年版)をとりまとめた。

来年4月からの使用開始を目途としている。

食事摂取基準は生活者の健康の保持・増進、生活習慣病の予防を目的として定められており、個人・集団を問わず用いることができる内容としている。また生活習慣病の重症化予防に対しても参照できる内容としてとりまとめられている。生活習慣病の対象は高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病に加え、高齢者のフレイル予防も盛り込んだ。

9項目の要素別では、エネルギーについての具体的な必要量は「目標とする範囲を定める」こととし、具体的な数値の設定は「個人間差が存在し、性・年齢区分・身体活動レベル別に単一の値として示すのは困難」として推定エネルギー必要量を提示するに留めた。

たんぱく質に関しては新たに「高齢者におけるフレイル発症予防を考慮した値であることが望まれる一方、一律にフレイル発症予防を目標とした量を策定することも難しい」ため、推奨量として記載。目標量の上限については20%エネルギーと定めた。

策定検討会報告書(案)は、

https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000491509.pdf

【文責】登坂紀一朗(薬剤師)

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