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2018/12/12 水曜日 | 改訂情報

めまい疾患PPPDの問診票を作成

新しいめまい疾患である持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent postural perceptual dizziness;PPPD)の重症度評価に活用できる問診票が作成された。第77 回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会で、新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野の八木千裕氏が発表した。

PPPDは、めまい分野で最大の国際学会、バラニー学会が2017年に発表した新慢性めまい疾患。日本では、メニエール病や良性発作性頭位めまい(BPPV)、前庭神経炎、頸性めまい、心因性めまいなど、日本めまい平衡医学会が示している16 のめまい疾患のいずれにも合致しない場合に「めまい症」と診断しているが、このめまい症と診断された患者の多くを占めると考えられるのがPPPD。

めまい症は原因も病態もよく分からず、放置せざるを得ない困っためまいとされているが、PPPD と診断できれば、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や前庭リハビリテーション、認知行動療法といった治療選択肢がある。

【文責】登坂紀一朗(薬剤師)

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