国産XBBワクチン、初の承認 12月に無料接種開始
2023年11月28日
・ 厚生労働省は28日、第一三共が開発した国産初の新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応したワクチンの製造販売を承認。厚労省は同社と合意し、140万回分を購入し、12月4日週に自治体に無料接種用として発送される予定。
・ このワクチンの販売名は「ダイチロナ」。ファイザーやモデルナと同じ「メッセンジャーRNA（mRNA）」技術を使用。追加接種用で、対象は12歳以上。
・ また、厚労省は海外で開発された「Meiji Seika Pharma」が申請した、従来の新型コロナに対応するmRNAワクチンも承認。このワクチンは細胞内で複製され、少ない接種量で効果が長続きする新しい「レプリコン」タイプ。厚労省によれば、この承認は世界初。
・ Meiji社の小林大吉郎社長は東京都内での記者会見で、「次世代ワクチンの実用化に道を開いた。安定的な提供体制の構築が重要だ」と述べた。今後は変異株に対応したワクチンの開発を進め、来年秋冬の接種での使用を目指すとのこと。
・ 武見敬三厚労相は閣議後の会見で、「今後の感染症危機に備え、国内でのワクチン開発と生産体制を確立するために引き続き支援を行う」と述べた。
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