2022年6月23日 (書類送検・業務上過失致死)
必要量の100倍のモルヒネを高齢患者に処方して死亡させたなどとして、警視庁が、武蔵国分寺公園クリニック(東京都国分寺市)の40代女性医師と、東京都小平市にある調剤薬局の60代女性薬剤師の2人を業務上過失致死の疑いで東京地検立川支部に書類送検した。ともに容疑を認めているという。
服用後1週間後に死亡
捜査関係者によると、患者は都内の男性(当時93)で、2021年2月に息苦しさを訴えてクリニックを受診。この医師から痛み止めとして処方されたモルヒネの内服薬を服用したところ、約1週間後に死亡した。
電子カルテの入力ミスで
警視庁が調べたところ、男性の死因はモルヒネ中毒で、医師が電子カルテの入力を誤って必要量の100倍のモルヒネを処方していた疑いが判明。薬剤師も処方箋(せん)が正しいかをよく確認せずに薬を調剤した疑いがあるという。
「再発防止に努めている」
ホームページによると、同クリニックは2011年6月の開設で、外来のほか24時間体制の訪問診療を行っている。クリニックは29日、「再発防止に努めている」とのコメントを出した。