日本薬剤師会は医薬品販売制度に関する自己点検の実施結果について公表し、9割を超える店舗で法令に従った販売体制をとっていることを明らかにした。回答店舗数は34,238。
同調査は会員薬局・店舗販売業において、医薬品販売に関する法令上のルールを自ら点検し、遵守状況を確認することを目的に行われたもの。
点検結果によると対象店舗数43,507のうち、自己点検が実施されたとの報告が寄せられたのは34,238(全体の78.7%)で、このうち該当する全項目について適切に実施できていると自己判断した店舗数は32,368(回答薬局の94.5%)となっており、会員薬局・店舗においては、極めて高い法令遵守率であることが示された。
その一方、自己点検を実施した店舗のうち、OTC薬の取扱いがない薬局は5,822(全体の17.0%)にのぼったほか、対象店舗のうち回答がなかった9,269店の状況を考慮すると、最大で約1万5000店においてOTC薬を取り扱っていない可能性があることが推察される。
【文責】登坂紀一朗(薬剤師)