・スポーツをする女性が増え、女性アスリートのけがが男性とは異なる場合があるという認識が広まっている。
・経口避妊薬を飲んでいる女性は、飲んでいない女性に比べて下肢の筋肉と腱のけがをする確率が約8割下がることが示された。
・女性アスリートは男性に比べて膝の前十字靱帯の断裂や脳震盪、疲労骨折を起こしやすい。
・女性の前十字靱帯断裂は他の選手との接触が原因であることは少なく、断裂するのは後続脚の靱帯が多い。
・月経周期の特定の時期にけがのリスクが高まることが示されている。
・経口避妊薬がエストロゲン濃度の変動を小さくし、筋肉や腱を強くする効果があると考えられている。
・経口避妊薬には副作用のリスクがあり、すべての女性が使えるわけではない。
・RED-Sの女性アスリートが経口避妊薬を服用すれば、月経を回復させ、けがの確率を下げることができるが、エネルギー不足を解消することはできない。