日本で未承認の新薬7割

 ・世界で開発される新薬の大多数が日本での使用が認められておらず、患者の治療選択肢に影響を与えている。
・42歳の肺腺がん患者は、新薬のアクセスが命に直結すると強調し、日本での新薬承認の遅れに苦しんでいる。
・特殊な肺腺がんの治療薬が海外で利用可能であるにも関わらず、日本では未承認であるため、男性は治験に参加した。
・新薬の承認には治験が不可欠だが、日本では治験参加者が不足しており、国民皆保険制度がその理由の一つと考えられる。
・治験実施のための環境も問題で、日本の病院が分散しているため、集中的な治験が難しい状況だ。
・湘南鎌倉総合病院では、治験情報を即時共有する新システムが導入され、治験の効率化に貢献している。
・新薬の承認プロセスの改善に向けた動きもあり、早老症の治療薬が日本で新たに承認された例もある。
・政府は新薬の製造体制整備を進める計画だが、新薬が患者に迅速に届くかどうかは、今後の大きな課題である。