・アトピー性皮膚炎は慢性で痒みを伴う疾患で、中等症から重症の患者には継続的な治療が必要。
・新治療薬アブロシチニブは、JAK1を阻害する経口薬で、中等症から重症の成人と青年の治療に効果的。
・第III相臨床試験「JADE REGIMEN」の解析で、アブロシチニブ200mg導入療法後の維持療法において、フレアを起こさない確率の予測因子を特定。
・病変範囲が狭く、導入療法で高い改善率を示した患者は、アブロシチニブ継続でフレアが少ない。
・ノモグラムを用いて、ステップダウン療法に適した患者像を推定。軽度の病変で良好な反応を示した患者は、アブロシチニブ100mgで維持可能。
・日本の皮膚科診療において、アブロシチニブは新たな治療選択肢として期待される。
・長期使用には帯状疱疹や血栓塞栓症のリスクがあり、高齢者や心血管系リスク因子を持つ患者は用量選択に慎重が必要。