・医療従事者向けサイト「エムスリー」の最新調査によると、新型コロナウイルス感染者への飲み薬処方が4月以降、約10%にまで減少した。
・公的な治療薬代の支援が停止された影響で、高額な治療費を理由に処方を控えるケースが増加していると分析されている。
・国内で処方されているコロナ治療薬は「ゾコーバ」「ラゲブリオ」「パキロビッド」の3種類で、エムスリーが「JAMDAS」データベースを用いて集計した。
・3月の処方率は15.0%であったが、4月には10.5%、5月には10.6%と下降傾向にある。
・3月末までの自己負担上限は9千円だったが、支援終了後はゾコーバの自己負担が約1万5千円に跳ね上がった。 ・ラゲブリオとパキロビッドは自己負担が約3万円と更に高く、ゾコーバの処方を選ぶ患者が増え、5月にはシェアが60.8%に上昇した。