2024年5月28日
・日本の高齢者にとって重要な健康課題である帯状疱疹の予防に、新型ワクチン「シングリックス」が期待されている。
・免疫機能の衰えにより、高齢者は帯状疱疹を含む感染症にかかりやすくなっており、この病気は50歳以上の3人に1人が経験するとされる。
・帯状疱疹は、水痘ウイルスが再活性化して発症し、強い痛みを伴う皮疹が特徴で、日常生活に影響を及ぼすことがある。
・シングリックスは、50歳以上の成人を対象にした試験で90%以上の予防効果を示し、10年後も70%以上の効果が維持されることが報告されている。
・このワクチンは不活化ワクチンであり、免疫抑制状態の人にも安全に使用でき、副反応は大半が軽度である。
・帯状疱疹の予防は、個人のQOL向上に加え、医療費の削減や生産性損失の軽減にも寄与する可能性がある。
・シングリックスの普及は、超高齢社会の日本において、健康寿命を延ばすための重要な戦略となるだろう。