2024年2月29日
・PharmaX（東京都文京区）は、オンライン漢方薬局「YOJO」のオンライン相談サービスを24時間体制にした。薬剤師や医療アドバイザーが「いつでも」「どこでも」「手軽に」「オンラインで」個別相談に答え、漢方薬を勧める。このサービスが人気で、LINEで登録した人は30万人を超えた。
・「YOJO」は、女性の慢性的な不調に悩む人に向けたLINE限定のオンライン漢方薬局だ。薬剤師や医療アドバイザーが一人ひとりに合わせて相談に乗り、漢方薬を提案する。漢方だけでなく、服薬に関する相談や、日常生活で気になることなどもLINEで気軽に相談できる。20～50代の女性を中心に、LINEで登録した人は30万人になった。「個別に対応するだけでなく、漢方の詳細や、薬剤師のアドバイスなどのコンテンツも送っている。女性だけでなく、男性の利用もある」という。
・強みは、自社開発のCRMツールを使うことだ。同社は、「かかりつけ医療ブランド」を作るスタートアップ企業で、社内にエンジニアと薬剤師がいる。「患者・生活者のオンライン医療体験を良くする」「医療者の働き方を多様にする」を目標に、オンライン薬局運営や薬局オペレーションシステムの開発、オンライン薬局開業支援などの事業を展開している。昨年12月に創立5周年を迎えた。
・「YOJO」では、今まで平日9～18時、土曜9～17時に相談に応じていたが、「朝や夜に相談が多く、すぐに返信できないと利用をやめる人がいた」という。
・利用者のストレスを減らし、自分の都合のいいときに相談できるように、24時間体制にするため、CRMツールに大規模言語モデル（LLM）を入れた。これで、「サービス開始からたまった相談データから、一人ひとりに合った返信内容をすぐに作れる」という。「夜間はAI医療アドバイザーが対応し、漢方薬を買うときは、従来の営業時間内に薬剤師が対応する。薬剤師・医療アドバイザーの仕事の負担も減る」という。
・オンライン薬局運営に興味がある新規・既存の薬局事業者には、オンライン薬局で得た知見をもとに、新規や既存の薬局事業者のオンライン薬局立ち上げ支援としてソフトウェア・オペレーションパッケージ「PharmaX OS」を提供している。また、「“いつもの漢方にもう一つ”として提供しているPBの漢方薬や、葉酸などのサプリメントも、ユーザーの要望を反映し、今後増やしていきたい」としている。
介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース
