2024年2月28日
・自分らしく生きる社会を目指すプロジェクトの一環として、「緊急避妊薬」を医師の処方なしで購入できるようにする試みが始まってから3か月がたった。この取り組みの現状を調べた。
・「緊急避妊薬」は、性行為の後に72時間以内に飲むと、妊娠の可能性を低減できる薬だ。避妊の失敗や性暴力の被害者などが対象です。日本では、医師の処方が必要で、保険も適用されない。しかし、2023年から一部の薬局で「処方箋なし」での販売が試験的に行われている。
・広島県内では、研修を受けた薬剤師が在籍し、夜間や休日も対応可能な3つの薬局が選ばれた。1錠7000円で、3か月間の販売実績は予想以上に多いという。
・世界では90か国で「緊急避妊薬」が処方箋なしで販売されているが、日本では悪用・乱用の恐れがあるとして一般販売されていない。試験販売は、必要とする人に利用しやすくすることが目的だ。薬局では、個室で薬剤師から説明を受ける。薬を購入するには、16歳以上の女性で、試験販売の調査に協力することが条件だ。18歳未満の場合は、保護者の同意と同伴が必要だ。性行為の日時や生理の状況などは、口頭ではなく、用紙に記入する。そして、薬剤師の前で薬を飲む。これは、悪用・乱用を防止するためだ。
・「緊急避妊薬」の試験販売は、2024年3月までの予定だが、厚生労働省は「予算があれば続けたい」としている。
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