CMで親しまれるショパンのピアノ曲

2024年5月11日

・日常でよく耳にするクラシック音楽は、テレビCMやゲームBGMで活躍。特に「太田胃散」CMやゲームオーバー時のメロディは、クラシック曲が効果的に使われている。
・「24の前奏曲作品28第7番イ長調」はショパンの美しいピアノ曲で、「太田胃散」CMに使われている。この曲を聞けば、多くの日本人が「胃薬のCM」とすぐに思い浮かべる。
・16小節で構成されたこの曲は、約30秒で演奏できる。CMの時間に合わせて選ばれたと考えられ、その短さがCMに適している。 ・ショパンは、24の調性を持つ楽曲を作り、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」に敬意を表した。長調は明るい気分を、短調は悲しげな気分を表す音楽の原則に基づき、ショパンの24の前奏曲はそれぞれ異なる感情を映し出している。
・ショパンが静養していたマジョルカ島でのエピソードや、彼の恋人ジョルジュ＝サンドが作った消化に良い野菜スープの話は、この曲が日本で胃薬のテーマ曲として定着するのに一役買ったかもしれない。