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2024/02/05 月曜日 | 学会・研究

名古屋大学研究グループが発表した「ナスのへたの天然化合物が子宮頸がんに対して抗腫瘍効果」について

2024年2月3日

・ナスのへたに含まれる9-oxo-ODAsが子宮頸がん細胞に抗腫瘍効果を示すことが名古屋大学の研究で確認された。

・ナスのへたは、尋常性疣贅に対する民間療法として使用されており、ナスのへたのエタノール抽出物には卵巣がん細胞に抗腫瘍効果があることがすでに報告されていた。この研究でその有効成分が9-oxo-ODAsであることが判明し、ヒト子宮頸がん細胞にも効果があることが確認された。

・実験では、9-oxo-ODAsがヒト子宮頸がん細胞の増殖を濃度依存的に抑制し、アポトーシスを誘導することが示された。また、マウスモデルを用いた実験でも、9-oxo-ODAsが投与されると子宮頸がん細胞の転移形成や増殖が抑制された。

・研究グループは、9-oxo-ODAsがHPV関連疾患の治療薬として有望である可能性を示し、臨床応用に向けての検討を進める方針を明らかにした。

子宮頸がんについて

・子宮頸がんは子宮頸部に発生するがんで、早期発見が治療の鍵となる。2019年には1万879人の新規罹患者が発生し、2020年には2887人が死亡した。

・HPVワクチンは子宮頸がんの前がん病変を予防するが、全てのHPV感染を防ぐものではない。子宮頸がん検診の受診も重要である。

今回の発表内容への受け止め

・研究結果から、新しい治療薬の開発や既存治療との組み合わせにより、子宮頸がん治療の選択肢が広がり、より効果的な治療が期待できる。今後の研究成果が注目される。

 

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