N高校2年生が錠剤ケースの特許を取得、高齢者の誤用を防ぐ効果
2024年1月23日
・ N高校の2年生である神吉佳佑さん（17歳、兵庫県芦屋市）が、効率的に錠剤を保管し、服用できるケースを開発し、特許を取得した。母親が風邪をひいて複数の薬を一回分ずつ分ける様子を見て、不便さを感じたことがきっかけで、認知脳科学の研究に打ち込んでいる。
・ 開発された錠剤ケースは片手サイズで、薬局で必要な錠剤を装填することで、服用時に必要な個数を簡単に取り出せる。これにより、誤用を防ぎ、高齢者が薬の包装を誤って飲む事故を防ぐことが期待されている。
・ 幼少時からものづくりが好きで、5歳ごろには鉄道玩具のねじを外して改造して遊んでいた。中学1年の時には高額な部品を購入できなかったため、3Dプリンターを購入し、ものづくりに興味を持つきっかけとなった。
・ 中学2年の時に母が風邪をひき、薬を取り出しながら服用している姿を見て、より効率的な錠剤ケースの開発を始めた。アイデアは浮かぶものの、錠剤の形状や大きさの異なる課題に苦しみ、何度も試作を繰り返した。
・ 高校入学後に再び挑戦し、学校でのアイデアを基に、可動式の仕切り板を備えた機構を開発。特許庁に申請し、2023年10月に特許を得た。神吉さんは「より使いやすいデザインなどの研究を進め、製品化を目指したい」と述べている。
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