2024年2月8日
・7日、長野県木曽郡王滝村で、災害時の孤立集落への物資配送を想定したドローン配送の実証実験が行われた。県内で初めて「レベル3.5飛行」制度を活用し、遠隔監視条件で離着陸地点への補助者を必要としない飛行が実現した。
・ドローンは事前に27カ所の位置情報を入力し、ルートを設定。崩越(くずしごえ)地区から宿泊施設のおんたけ休暇村まで、重さ約2キロの医薬品などを20分ほどで自動で運んだ。実験は越原村と他の村が応じ、運輸大手のセイノーホールディングスがノウハウ提供、KDDIスマートドローンが運行管理と通信面をサポートした。
・越原道廣村長は実験を見守り、「ドローンが秘めた可能性を実感し、高齢者の買い物支援にも活用したい」と述べた。彼は地元で発生した昭和59年の県西部地震での被害を踏まえ、「40年経った今、ドローンなどの活用体制を整えたい」との考えを示した。
・実験は「2024年問題」への対応としても位置づけられ、物流業界の人手不足に対処する一手段となる可能性があると、県木曽地域振興局の渡邉卓志局長が期待を寄せた。
・ネクストデリバリーは先月、石川県輪島市で災害時の医療物資輸送を試み、国内初のドローン活用試みとして成功。同社の青木孝人取締役は「地域理解があれば地震などの際にドローンを活用しやすい。受け入れる地域住民の姿勢が肝心」と述べた。
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