アクセンチュアが長野県のデジタル田園健康特区でタクシーによる処方薬配送実証実験
2024年1月22日
・ アクセンチュアが内閣府の委託を受け、デジタル田園健康特区として指定された茅野市で、アクセンチュアと市、市内のタクシー会社3社、薬局6店が協力して、貨客混載制度を利用したタクシーによる処方薬配送サービスの実証実験が始まった。
・ 貨客混載制度を利用して、中山間地域で移動が困難となった住民に対して、タクシーが薬を配送する仕組み。オンラインで診察を受けた患者がスマートフォンで薬の配送希望を出すと、タクシー運転手が薬局で薬を受け取り、配送希望者の自宅や職場に届ける。
・ 特区を活用し、服薬指導は映像を伴わない電話による通話も可能になるようにする。処方箋の原本以外による処方は現状では禁止されているが、特区を利用してその制約を緩和する。
・ 実験では、病院から疑似処方箋を受けた薬局がオンラインまたは電話で服薬指導を行い、薬に見立てた箱をタクシーが配送。18日には薬局で箱を受け取ったタクシー運転手が事前にビデオ通話で服薬指導を受けた体験者宅に届け、身分証を確認した。
・ 実験に参加した利用者は「便利なサービスだが、将来的には自動車が運転できるうちは利用しなくても大丈夫かな」と述べ、タクシー運転手は「昼間は比較的配車しやすいが、夜間は乗車客が多いので対応は難しい。薬代に上乗せされる配送料金も課題」と話した。
・ アクセンチュアの長﨑洋シニアマネジャーは「ニーズはありそうだが、配送料金など課題も感じた。今後も検証と実証実験を重ねながら、社会実装の可能性を探りたい」としている。
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