アメリカ、経口中絶薬を大手薬局で販売へ 大統領「重要な一里塚」
2024年3月2日
- 米国の大手薬局チェーン「CVS」と「ウォルグリーンズ」が、経口の人工妊娠中絶薬「ミフェプリストン」を処方薬として販売する認可を得た。
- 中絶が認められている州では近く販売が開始される予定。
- バイデン大統領は11月の大統領選に向けて、中絶を選ぶ権利の擁護を掲げており、「重要な一里塚だ」と歓迎している。
- ミフェプリストンは2000年に米食品医薬品局(FDA)に承認されたが、以前はFDAから認可を受けた医師しか販売できなかった。
- FDAが23年1月に指針を改定し、医師の処方箋があれば薬局でも販売することを認めた。
- 遠隔で医師の診断を受けた後、近くの薬局で受け取ることも可能になり、選択の幅が広がる。
- 中絶には2種類の薬が使われるが、ミフェプリストンに続いて服用する「ミソプロストール」は以前から薬局でも販売されていた。
- 米国では22年6月の連邦最高裁判決で、州による中絶禁止が容認されている。
- 中絶反対派が多い共和党の主導で、少なくとも14州で中絶は禁止されている。
- 民主党のバイデン氏は声明で「共和党は生殖の自由を容赦なく攻撃しているが、我々は女性が必要な医療を受けられるように今後も闘っていく」と述べている。
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