大阪のグミ製造会社、大麻グミ販売停止命令 厚労省麻薬取締部の立ち入り検査で発覚
2023年11月20日
・ 11月20日、厚生労働省麻薬取締部は大阪市内のグミ製造会社の事業所で立ち入り検査を行い、同社の販売する大麻グミから大麻成分に類似した化合物「HHCH」が発見された。このため、成分検査の結果が出るまで販売停止命令を発令したことが分かった。
・ 調査は医薬品医療機器法に基づいており、20日の午後4時過ぎに近畿厚生局麻薬取締部が大阪市の会社事業所を調査した。袋に記載されたHHCHの合成化合物は、東京や大阪で摂取後に体調不良を訴え、救急搬送された事例が相次いでいる“大麻グミ”に関連している。
・ 先に行われた検査では、東京の販売店で売られていたグミからHHCHが検出されていた。そして20日の立ち入り検査において、製造会社の倉庫から大麻グミが見つかった。麻薬取締部は成分の鑑定を行い、健康被害を引き起こす可能性があるかどうかを確認する方針だ。
・ 販売する会社の社長は17日の取材で、「弊社の販売品には違法な成分は含まれていないので問題ない。法的に問題がなく、誤解があるだけだと考える」と説明。体調不良を訴える事例については、「過剰摂取による吐き気のケースがほとんど。過剰摂取は人体に悪影響を与えると思う」と述べ、ユーザー側に責任があると指摘した。