ゾウすら倒す「注射剤」の使用

・高用量の鎮静剤投与は、被害者が亡くなる日まで続けられたとみられる。
・投薬記録によると、薬の影響で眠気に襲われ、ふさぎ込んだ被害者は薬を飲み込むのが難しくなった。
・そのため、後半になるほど経口薬ではなく注射剤が使われるようになった。
・被害者が薬を飲み込めないほど体をコントロールできていないにもかかわらず、力価の高い注射剤が使用された。
・このような注射剤は、精神障害の当事者の間でゾウすら倒すほど強い鎮静効果があるとして「ゾウ注射」と呼ばれている。