・合志市の菊池恵楓園が、ハンセン病患者に対する開発中薬剤「虹波」の臨床試験が太平洋戦争中から行われていたと報告。
・試験は少なくとも472人の患者に実施され、6歳の子どもも含まれていた。
・「虹波」は感光色素を含む緑色の薬剤で、結核治療の効果が期待されていたが、副作用や死亡事例が発生。
・旧陸軍が熊本医科大学に研究を委託し、菊池恵楓園で1942年から1947年にかけて少なくとも4回の試験が行われた。
・被験者は十分な説明を受けず、副作用にもかかわらず試験が続行され、9人が死亡したという。
・菊池恵楓園の原田学芸員は、陸軍資金による試験で「効果なし」と報告できなかった可能性を指摘。
・今後、患者のカルテの詳細な調査と医学・薬学専門家への協力呼びかけが計画されている。