2024年2月14日
・13日、米医薬品メーカーであるバイオジェンの株価が2年ぶりに大幅に下落した。アルツハイマー病新薬の低いスタートにより、同社の成長には長い道のりが示唆された。
・同日の発表によれば、エーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「レケンビ(一般名レカネマブ)」の治療を受けた患者数は、これまでにわずか2000人にとどまっていた。3月末までに目標とする1万人に投与することができない可能性があり、それが株価の下落の要因となった。
・ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ローラ・チコ氏は報告書で、米金融業界はレケンビの見通しを見直す必要があると指摘し、「バイオジェンの好転のストーリーはまだ途上にある」と述べた。取引時間中には、バイオジェンの株価は一時8%安となり、2022年1月以来の大幅下落を記録した。終値は7.4%安。
・バイオジェンはアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」の失敗後、クリス・ヴィーバッハー最高経営責任者(CEO)が多発性硬化症(MS)治療薬であるレケンビに焦点を当てている。MS治療薬はかつて同社の主力製品であったが、現在は安価な代替品に押されている。
・昨年10~12月(第4四半期)の調整後1株利益は27%減の2.95ドル。アデュヘルムの研究・販売中止に関連する1株35セントの費用計上が影響している。
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