・慶応大発バイオベンチャーのハートシードが、iPS細胞由来の心筋を重い心不全患者に移植する治験で、移植量を3倍に増やす段階へ移行が承認された
・外部の安全性評価委員会が、これまでの患者5人で安全性を確認し、一定の心機能回復効果が得られたため、細胞数を増加させることを認めた
・治験では、iPS細胞由来の心筋細胞を約1000個の心筋球に加工し、患者10人の心臓に移植する計画
・前半の5人には約5万個の心筋球(細胞数約5000万個)を移植し、安全性と効果を確認
・評価委の承認により、後半の患者には約15万個の心筋球(細胞数約1億5000万個)を移植することに
・これまでの治験で、収縮率が17%に低下していた患者が移植後に39%に改善するなど、効果が確認されている
・6人目の移植は今夏に実施予定で、ハートシードの福田恵一社長は実用化に向けた重要なステップと述べている