血小板活用の脳再生医療研究

・北海道で、廃棄予定だった血液成分を使った脳神経の修復に関する革新的な研究が行われている。
・日本赤十字社北海道ブロック血液センターでは、輸血用の血液を処理する中で、通常は捨てられる白血球除去フィルターに注目が集まっている。
・このフィルターには、血小板も含まれており、これが脳の再生医療に有効である可能性がある。
・血小板から抽出されるタンパク質は、細胞の成長を促進する効果があり、「PL液」として知られる液体に変換される。
・北海道大学では、このPL液を用いて患者の骨髄から取り出した幹細胞の増殖を促す研究が進められている。
・川堀真人医師は、PL液を用いた幹細胞の増殖が、脳の損傷した神経を修復し、麻痺の治療に役立つと考えている。
・通常、細胞培養には牛の胎児血清が使用されるが、PL液はより安全でコスト効率の良い代替品として期待されている。
・2030年には、このPL液を用いた治療法が健康保険の適用を目指し、持続可能な再生医療への道を切り開く研究が続いている。