2024年2月14日
・大麻に似た成分を含む「大麻グミ」による健康被害が相次いでいる問題で、大阪市北区に本社を置く食品製造販売会社「WWF」が昨年夏に販売したグミを大阪府警が鑑定した結果、大麻の違法成分である「THC(テトラヒドロカンナビノール)」が検出されていたことが捜査関係者の取材で明らかになった。WWF製のグミから違法な大麻成分が検出されるのは初めての事例であり、府警が詳細な経緯を調査中。
・昨年7月、WWFの大麻グミを摂取した20代の女性が体調不良を訴え、救急搬送された。府警は女性から残りのグミを回収し、鑑定したところ、幻覚作用などを引き起こす有害成分である「THC」が検出されたという。府警は今月13日、WWFが運営する大阪市内の店舗や工場など4か所を麻薬取締法違反容疑で捜索した。
・昨年以降、東京や大阪などで大麻成分に似た合成化合物「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」を含むグミを摂取した人の救急搬送が相次ぎ、確認されている。厚生労働省は昨年11月、グミを販売していたWWFに医薬品医療機器法に基づいて立ち入り検査を実施し、「販売停止命令」を出した。
・厚労省は同12月、大麻に似た有害な6成分を同法の指定薬物として包括的に指定。1月にはこれらの所持や使用、販売に対して、3年以下の懲役または300万円以下の罰金を科す規制を始めた。
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