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2024/02/12 月曜日 | 副作用関連

宇都宮市で医薬品の過剰摂取が原因とされる救急搬送が105件、20~40代が中心

2024年2月11日

・宇都宮市消防局によると、2022年に医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送が105件あった。搬送者の77%が女性で、20~40代が最も多かった。栃木県内全体でも同様の患者がさらに多いと見られており、若年層が中心になって社会問題化している。

・宇都宮市消防局が厚生労働省と総務省消防庁の調査で、20年は100件、21年は94件、22年は105件の医薬品過剰摂取による救急搬送があった。23年は6月末までで55件であり、前年から横ばいの状況となっている。

・患者の年代別では20代が95人で最も多く、40代82人、30代52人、10代44人と続いた。男女別では搬送者の7割以上が女性だった。

・済生会宇都宮病院県救命救急センターによれば、薬物の過剰摂取は薬の代謝が追いつかず、肝不全や腎不全などの危険性がある。また、意識喪失やけいれん、脳へのダメージも考えられる。

・NPO法人「栃木ダルク」の栗坪千明代表理事は、薬物の過剰摂取に背景に「生きづらさ」があると指摘し、「服用を繰り返すうちに耐性がつき、過剰摂取になるのでは」と述べた。

・救急搬送後の支援が必要との声もあり、済生会宇都宮病院県救命救急センターの小倉崇以センター長は「救命救急医は中毒症状の診療はできるが、心の治療はできない。適切に精神科につなぐ必要がある」とし、連携の重要性を訴えた。

 

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