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2024/02/10 土曜日 | 副作用関連

医薬品の併用による副作用に注意

2024年2月10日

・薬は医師により処方される「医療用医薬品」と、ドラッグストアやネット通販で購入できる「OTC医薬品(市販薬)」に分けられる。最近では、医療用医薬品と同様の成分が含まれる市販薬(スイッチOTC)も販売され、市販薬の選択肢が広がっているが、やみくもに市販薬を併用すると深刻な副作用が生じることがある。

・特に注意すべきは、主にアレルギー症状に用いられる「抗ヒスタミン薬」の重複だ。ヒスタミンは覚醒作用があり、抗ヒスタミン薬を服用すると眠気、判断力や集中力の低下を引き起こす。抗ヒスタミン薬を含む市販薬は多く存在し、注意が必要だ。

◇乗り物酔い薬 × 鼻炎薬
 脳の嘔吐中枢はヒスタミンによって刺激されるため、一般的な乗り物酔い薬には抗ヒスタミン薬が含まれている。

◇総合感冒薬 × 咳止め薬
 多くの総合感冒薬やアレルギー由来で生じる咳に対する咳止め薬にも抗ヒスタミン薬が含まれている。ただし、一部のスイッチOTCには含まれていないものもある。

・また、近年多用されている「マグネシウム製剤」を服用している人も、市販薬との併用には注意が必要だ。マグネシウム製剤は他の薬と同時に摂取すると、各薬の効果が弱まる可能性があり、治療の妨げになることがある。

◇マグネシウム製剤 × 胃酸抑制薬
 酸化マグネシウム製剤は胃酸抑制薬と併用すると、酸化マグネシウム製剤の効果が減弱する。

◇マグネシウム製剤 × アレルギー専用鼻炎薬
 水酸化マグネシウム製剤は鼻炎薬の吸収を妨げる可能性がある。

◇マグネシウム製剤 × ニューキノロン系・テトラサイクリン系の抗生物質
 これらの薬物との併用は抗生物質の吸収を阻害する可能性がある。

◇マグネシウム製剤 × ビタミンD製剤
 ビタミンD製剤との併用は高マグネシウム血症のリスクが高まる可能性がある。

・市販薬を効果が弱いものと決めつけず、多剤服用が必要な場合には都度、薬剤師に相談することが大切だ。

 

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