・デンマーク保健省の医薬品監督パネルが、肥満症治療薬「ウゴービ」の処方を制限するよう医師に勧告。高額なコストと心臓疾患予防効果のバランスが問題視された。
・ウゴービは医師の第一選択肢とすべきではなく、「少数の」患者に限定して処方すべきとの報告書が6月6日に公表された。
・デンマーク国内でのウゴービの使用は広がっているが、そのコスト効率について専門家からの反発もある。米国では保険適用の取りやめが発表された。
・ウゴービは減量効果は認められるものの、筋肉量減少や長期的影響に関する不確実性が指摘されている。
・デンマークでは約8万人がウゴービを使用しており、1カ月のコストは約340ドル。米国では1カ月約1350ドルとされる。
・心臓病や肥満関連疾患への影響を訴えるノボ・ノルディスクだが、保健当局は1回の心血管イベント予防に約87万ドルのコストがかかると試算。
・ノボ・ノルディスクはFDAを含む他の専門家の見解を引用し、報告書に異論を唱え、デンマーク保健当局との対話を求めている