2024年5月28日
・アトピー性皮膚炎治療薬デュピルマブが、眼表面疾患の副作用を引き起こすことが確認された。
・デュピルマブはインターロイキン4と13の活動を抑制し、症状を改善するが、DIOSDと呼ばれる眼疾患を引き起こす可能性がある。
・DIOSDは結膜炎や角膜炎などを含む複数の眼症状を引き起こし、臨床試験では約10.9%、実臨床では20〜25%の発症率が報告されている。
・治療はデュピルマブの継続しながら行われるが、重篤化する場合もあり、ゴブレット細胞の減少やTh1応答の亢進が原因とされている。
・DIOSDの予防には、デュピルマブ投与前の眼症状チェックや早期治療が重要で、治療には人工涙液や抗ヒスタミン点眼薬などが用いられる。
・DIOSDはアトピー性皮膚炎患者に特有で、人種差が影響している可能性があり、今後の研究で予防法や治療法の確立が求められる。
・新しいアトピー性皮膚炎治療薬の開発も進められており、全身の健康を考慮した治療が必要とされている。