若者の間で広がる大麻の誤解

2024年5月7日

・島根県での大麻関連の逮捕者は、2021年から2023年にかけて34人に上り、その内79.4%が20代以下の若者だった。
・県警はSNSで流布する「大麻は無害」という誤った情報に対し、若者への警告を強化している。
・21年には11人中8人、22年は10人中8人、23年は13人中11人と、大麻事件で逮捕された20代以下の割合が増加している。
・自宅栽培の容易さや価格の安さが、若者の大麻使用を促進している要因とされる。
・23年に摘発された27人の内、覚醒剤使用者は全員が30代以上だったのに対し、大麻使用者はほとんどが20代以下だった。
・SNSでは「依存性が低い」「有害性がない」といった大麻に関する誤情報が拡散しており、警察庁の調査によると、摘発された者の75%以上が大麻の危険性を認識していなかった。
・SNSを通じた大麻の取引が若者の乱用を助長していると指摘されている。
・執行猶予付き判決を受けた20代の男性は、SNSでの密売人からの購入を認め、薬物使用を他人に勧めていたことを公判で明かした。
・大麻使用は「ゲートウェイ・ドラッグ」として、より強い薬物への入り口となることが懸念されている。県警は、若者が興味本位で大麻に手を出さないよう、啓発活動を強化している。