小林製薬、機能性表示食品による健康被害で信頼失墜

・健康食品の需要が高まる中、小林製薬が販売した機能性表示食品を摂取した13人が腎疾患を発症し、企業の信頼と経営に大きな打撃を与えた。

・小林章浩社長は、自主回収の判断が遅れたことについて、調査に時間がかかったことを認めた。

・1月中旬に医師からの問い合わせが増えた後、2月6日に小林氏は回収の可能性を予測。しかし、未知の成分が含まれていることを示す分析結果が出たのは3月中旬で、その時点でようやく自主回収を決定した。

・当初の検査では紅麹菌由来のシトリニンは検出されず、アレルギー反応も疑われたが、未知の成分の分析が遅れた。

・紅麹原料は自社工場で製造されており、山下健司執行役員は工場の厳格な管理を強調したが、管理体制に問題があった可能性が指摘されている。

・小林製薬は、製品と疾患の因果関係の解明を急ぎ、問題が明らかになれば迅速に対応することが求められている。