2024年2月14日
・山形県河北町で13日、大規模な災害を想定して市町村に医薬品を円滑に供給するための訓練が行われ、担当者らが災害時の対応を確認した。
・県が主催し、河北町や県医薬品卸業協会に加盟する山形市や村山市の医薬品卸6社などが参加した。2008年に県医薬品卸業協会との災害協定を結び、大規模な災害が発生した場合、協会を通じて医薬品の確保と供給を行うことが規定されている。円滑な供給を確保するため、自治体や関係団体と年に1回程度の訓練を行っており、今回が河北町での28回目の訓練となる。
・訓練では、村山地域で震度6以上の地震が発生し、河北町の医療機関や薬局の一部が被災したとの想定で行われた。最初に町の担当者が県に医薬品の不足分を電話やファクスで伝え、協会から連絡を受けた医薬品卸の担当者が迅速に医薬品を町の医療救護所に届けた。
・訓練に参加した医薬品卸6社の業者は、「実際に災害が発生した場合、道路や通信などがスムーズに行くとは考えにくいので、その辺りを考慮しながら動く必要がある。」とコメントした。
・県健康福祉企画課の高橋達也課長補佐は、「今回の訓練では、北陸地方での震災を踏まえ、医薬品関連で必要な情報を得た。この知見を元にマニュアルを改善し、サイクルを重視して訓練を行い、マニュアルの改正を進めることが重要だ。」と述べた。
・訓練の結果、医薬品卸6社は想定通り、町の連絡から2時間半で医薬品を供給できたと報告されている。
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