能登半島地震で薬品メーカーに打撃、生産再開に向けて奮闘
2024年1月28日
・ 能登半島地震により、「くすりの富山」を含む県内の薬品メーカーが被害を受けている。震度5強の揺れにより製薬会社の工場設備が破損し、生産休止や一部生産ラインの停止が相次いでいる。県薬業連合会によれば、約60社の加盟メーカーの半数以上が被害を受けており、各社は復旧に向けて努力している。
・ 前田薬品工業(富山市)はアトピー性皮膚炎の塗り薬を製造する立山工場での空調やボイラーの損傷により生産再開まで約3カ月かかる見込み。在庫はあるものの、現状では供給に支障はない。
・ アステラス製薬は県内の2拠点で免疫抑制剤や抗真菌剤の生産を停止。富山技術センターは2月中旬に生産再開を予定し、高岡工場も2月中の生産再開を目指す。
・ ファーマフーズのグループ会社である明治薬品は、富山市内の工場で漏水や設備の損傷が確認され、一部生産ラインでの試験運転と生産再開が開始されている。
・ 富士フイルム富山化学は富山第1工場を今月中旬に再開したが、配管の破損により一部の製剤ラインが稼働しておらず、2月中の完全復旧を目指している。
・ 被害を受けたメーカーには国などからの支援メニューが周知され、県薬業連合会は利用を呼び掛けている。配置薬の販売業者も地震の影響を受けており、情報収集が進められている。
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