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2024/01/09 火曜日 | 地域医療連携

熊本市中央区の「熊本ダルク」、薬物依存支援20周年

熊本市中央区の「熊本ダルク」、薬物依存支援20周年
2024年1月9日

・ 熊本市中央区にある薬物依存からの回復を支える「熊本ダルク」が、開所20周年を迎えた。施設長の田邊忠司さんは、「苦しんでいる本人、家族の思いに応えるよう力を尽くしたい」と力強く誓った。

・ ダルクは2003年8月に全国展開する相談室として設立され、福岡から赴任した田邊さんが運営の中心を担う。自身も薬物依存から回復した経験を持つ。熊本ダルクでは約千人の支援に携わり、刑務所や医療機関を介してたどり着いた人々を支えてきた。

・ 通所の当事者には「ミーティング」プログラムを実施し、約10人が集まって毎回異なるテーマで体験や思いを語り合う。感情や行動のパターンを振り返り、再起につなげてきた。

・ 田邊さんは「大事なのは薬物をやめる本人の動機づけ。環境の変化が良い方向に作用することもある」と語る一方で、再び薬物に手を出してしまう人もおり、「自分を変える覚悟を持てない人や継続できない人は、なかなか回復しない」と指摘。

・ 田邊さんは23年の薬物事件の増加やオーバードーズ問題に触れ、「依存症は根深い問題を抱える。問題の解決が欠かせない」と指摘した。

・ 「熊本ダルク」では電話相談や刑務所でのミーティングなども行い、行政や病院、更生施設とも連携。アルコールやギャンブル依存からの脱却も支援し、09年にNPO法人化。現在は行政の補助金で運営している。

・ 指導員として15年以上ダルクで活動してきた庄司喜恵さんは、「薬物をやめてからが本当の始まり。人生を大切にしてほしい」とエールを送り、田邊さんは「社会や当事者に必要とされる限り、地道に活動を続けたい」と語った。

 

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