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2024/02/13 火曜日 | 学会・研究

花粉症治療薬:「スギ花粉米」が開発進行中

2024年2月13日

・九州ではスギ花粉の飛散が始まり、本格的な花粉症シーズンが迫る。この中で、花粉症治療薬の新しい開発が進んでいる。その新薬の原料は「お米」である。

■スギ花粉本格飛散へ…治療薬需要の高まり

・スギ花粉のシーズンがまもなく始まる中、東京の最高気温が16℃となり、全国的に気温が急上昇する13日から花粉の飛散が予想されている。花粉症の症状に苦しむ人たちは、「目は腫れぼったくなりますし、鼻はぐずぐず」「鼻が詰まるのと、鼻水が出るのと、それがひどくなると頭が痛くなる」と述べている。

・5年前の全国調査によれば、スギ花粉症の有病率は38.8%であり、10人中4人がスギ花粉症と推定されている。この数字はほぼ10年ごとに10ポイント上昇しており、花粉症による経済損失は一日あたり約2215億円にも上るとされている。

■新薬の開発進行中

・この中で、花粉症治療の新薬が開発されている。その原料は「スギ花粉米」で、「エオヒリア」の商品名で2ミリグラムのスティックパックとして販売され、対象は11歳以上の子どもと成人で、12週間の投与が推奨される。

・開発を進めるアレルギー専門医・遠藤医師によれば、「スギ花粉米」は花粉症の対症療法ではなく、摂取することで長期的に花粉症が治ることが期待されている。この特殊なコメはスギ花粉のアレルギー原因物質を改変し、イネの遺伝子組み替えによって組み込まれている。

・ただし、この治療法には課題が多く、現在は主に「スギ花粉米」から必要な成分だけを抽出して錠剤の形での開発が検討されている。また、腸にアレルギー物質を届けることでアレルギー反応を抑制するという新しい治療法の有効性が確認されていない。

 

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