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2024/02/12 月曜日 | 学会・研究

東北大学の研究グループが乳がんに特異的な抗体HER2-CasMabを開発

2024年2月11日

・東北大学などの研究グループが、世界初の乳がんのがん細胞に対する特異的な抗体HER2-CasMabの開発に成功した。この研究成果は、副作用のない抗体医薬品の開発に向けたものであるとされている。

・乳がんは年間9万7812例(2019年)という高い発症数を記録しており、特にHER2型乳がんは進行が速く、悪性度が高いとされてきた。

・現行のHER2型乳がんの治療薬として使われるトラスツズマブは、正常細胞にも高い反応性を示し、心臓への副作用が問題視されていた。

・加藤幸成教授の研究グループは、HER2-CasMabと呼ばれる特異的な抗体薬を開発し、実験で乳がんに対してトラスツズマブと同等の抗腫瘍効果を示す一方、正常な上皮細胞には全く反応しないことを確認した。

・米国サンディエゴに本社を置くバイオ医薬品企業との共同で、HER2-CasMabを使った第一相臨床試験の患者登録が始まり、CAR T細胞にHER2-CasMabの機能を組み込んで使用される予定と報じられた。

・今後はこの技術を用い、抗がん剤を付加した抗体薬物複合体(ADC)がん治療やCAR T細胞などに応用し、乳がん治療における副作用の最小化を目指す。

 

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