米バイオ医薬品メーカー アムジェン、24年通期売上高は最大20％増の見通し 肥満症治療薬市場に参入
2024年2月7日
米国のバイオ医薬品大手のアムジェンは、2024年の売上高が前年比で最大20％増えると予想している。この見通しは、希少疾患治療薬のホライゾン・セラピューティクスを買収したことや、肥満症治療薬の開発に力を入れていることによるものだ。
アムジェンは、2024年の売上高を324億ドルから338億ドルの間と見込んでいる。これは、市場の予想とほぼ同じ水準である。また、１株当たりの利益は18.90ドルから20.30ドルの範囲になるとしている。
アムジェンは昨年10月に、希少疾患治療薬のホライゾン・セラピューティクスを278億ドルで買収した。これにより、アムジェンは他社の医薬品の特許が切れる中で、新たな成長分野を確保した。アムジェンの売上高は、昨年の282億ドルから大幅に増加する見込みだ。
アムジェンは、肥満症治療薬の市場にも参入を目指している。現在、この市場ではイーライリリーとノボ・ノルディスクが優位に立っている。アムジェンは、減量効果の高い２つの薬を開発中である。
アムジェンの最高財務責任者は、「肥満症治療薬の分野で重要なプレーヤーになりたい」と話した。また、投資や資本の面でサポートをしているとも述べた。
アムジェンは、昨年10月から12月の決算も発表した。１株当たりの利益は4.71ドルで、市場の予想を上回った。売上高も82億ドルで、予想を上回った。
アムジェンの株価は、米国時間の午後５時26分に１％弱下がった。しかし、過去１年では約30％上昇している。
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