お薬の様々な情報をまとめたデータベース

  • トップページ
  • 災害
  • 能登半島地震後の混乱:NHKの報道が“勇み足”となり、薬局での混乱が発生 - お薬タイムズ

2024/01/18 木曜日 | 災害,調剤業務

能登半島地震後の混乱:NHKの報道が“勇み足”となり、薬局での混乱が発生

能登半島地震後の混乱:NHKの報道が“勇み足”となり、薬局での混乱が発生

2024年1月17日

・ 能登半島地震が1月1日に発生し、多くの住民が避難所で生活している中、自宅の損壊で常備薬が取り出せなくなっている避難民もいる。地元の病院や薬局は奮闘しているが、報道を急いだメディアから出たニュースが“勇み足”となり、現地で混乱を引き起こしたケースもあった。

・ 石川県下で薬局チェーンを展開するEHM社は、能登地区の2店舗が被災したが、1月4、5日から営業を再開した。同社執行役員の四反田耕司氏によれば、地域の薬局数が少なく、生活習慣病を抱える人が多いため、早急な営業再開が必要だったと説明している。

・ 問題はNHKの報道に起因している。厚生労働省が被災地での医薬品の取り扱いに関する通知を出した際、NHKは“医師の処方箋なくても薬局で薬購入可能に”と報じ、これに誤解を受けた被災者が薬局に殺到し混乱が生じた。

・ 現在、被災地では医療機関を受診して処方箋を受け取ることが難しい状況があり、通知はこれを考慮したものだった。しかし、EHM社が営業する地域では医療機関が稼働しており、通知の措置は該当しなかった。NHKの報道は条件への言及が不十分で、“勇み足”だった。

・ 厚生労働省医薬局総務課の担当者は、「報告は正式には来ていないが、NHKの報道から誤解を受ける方がいるようで、同局には伝え方を工夫するようにお願いした」と説明している。

・ NHKの記事は訂正の告知がないまま修正され、処方箋なしでも薬が受け取れる条件が追記された。NHKは「取材に基づいて報道しましたが、その後より詳しい内容に差し替えました。今後もより丁寧な取材を続け、被災地の方々に役立つニュースを届けてまいります」とコメントしている。四反田氏も、「現在、被災地域では氏名、住所、生年月日、性別などがわかれば、過去の医療情報を検索できる『災害時医療情報閲覧機能』が限定的に使用できるようになっています。もちろん体調やお薬のご相談は、お越しいただければお受けします」と述べている。

 

介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース

PAGE TOP