薬品大手2社、能登半島地震で工場被害 稼働再開未定
2024年1月9日
・ 能登半島地震により、参天製薬とジェネリック医薬品大手のサワイグループホールディングス(GHD)子会社が被害を受け、稼働再開の見通しが立っていないことが9日、明らかになった。両社とも被害の詳細について現在調査中である。
・ 参天製薬は、目薬などを製造する能登工場(石川県宝達志水町)の一部の建物や設備に被害が確認された。この工場は同社の主力工場であり、同社製品の7~8割を生産しており、主に眼科で処方する医療用医薬品の他にも、ドラッグストアなどで販売される薬も製造している。同工場は年明けからの稼働を予定していたが、具体的な被害状況の詳細は不明である。製品の在庫を数カ月分確保しているため、当面の供給に大きな問題はない見込みとしている。
・ 一方、サワイGHD子会社のトラストファーマテックは、胃薬や痛風薬などを製造する3工場(福井県あわら市)の一部で被害が確認された。壁のひび割れや棚の物品が落下するなどの被害が発生し、4日に予定していた稼働を延期している。現在は調査・点検と復旧作業を進めており、被害の全容や稼働再開の時期については未定としている。
介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース