治療が困難な膵臓がんに対する薬剤の有効性や安全性を調べる治験費用の調達を、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで進めていた関西医科大(大阪府枚方市)は12日、寄付が目標の1千万円を超えたと明らかにした。
同医科大やクラウドファンディング運営会社によると、10日午前に開始し、11日深夜に目標額を達成、この間600人以上からの寄付は多くが関西。
里井壮平教授らは、死亡率の高い膵がんの中でも特に治療が困難な腹膜(内臓を包む膜)に転移したケースに対し2種類の薬剤を使う手法を開発。保険適用を目指し治験を計画したが、国の補助金が確保できないなど資金調達が難航していた。
【文責】登坂紀一朗(薬剤師)