ウエルシア×ツルハ統合がもたらす500億円の波――業界再編の主役が描く成長戦略

ウエルシア×ツルハ統合がもたらす500億円の波――業界再編の主役が描く成長戦略

2025年04月21日(月)

・ウエルシアHDの桐澤社長は、2025年2月期の決算説明会で、ツルハHDとの統合による収益改善効果について言及した。
・統合によって、ウエルシア・ツルハ・イオンの3社全体で、3年後には営業利益ベースで500億円規模のシナジーを見込んでいると明かした。
・本来より2年早く統合が進む見通しとなり、経営資源の融合による効率化が大きなポイントになるとした。
・狙いは、未病から介護まで幅広く対応できる体制の構築と、アジアをリードするドラッグストアグループへの進化だ。
・日本およびASEAN地域を含むグローバルな市場で、健康支援をトータルで提供する企業体を目指していく構想が示された。
・店舗運営、商品開発、物流体制、ITシステム、経営手法など、多方面での連携強化により、シナジー最大化を狙う。
・これまでの両社のノウハウを持ち寄り、イオングループのリソースも積極的に活用しながら、相互信頼をベースに早期の成果創出を目指す方針が語られた。
・また、現在注力している調剤事業についても言及があり、M&Aと調剤併設の推進によって、売上が堅調に成長していると述べた。
・調剤部門の売上構成比は22％にまで拡大し、今後もデジタル技術を活用しながら、さらなる成長を視野に入れている。
・在宅医療のニーズ増加に応える形で、訪問サービスの拡充も進めており、地域密着型の薬剤師育成にも取り組んでいる。
・地域の健康を支える「健康ステーション」としての役割を強化し、店舗ごとの機能高度化も並行して進めていく構えを見せた。