糖質制限ダイエットについて専門家は「最低限の糖質を取ることができれば悪い方法ではありません。しかし、糖質制限以外にダイエット法はあり得ないという行き過ぎたメッセージが目立ちます」と危惧する。
糖質を取らずステーキなどでエネルギーを補おうとしても限界があり、結果的に食事量(カロリー)が減るというのがこのダイエットの仕組み。カロリー制限の方法としては悪くはないが、長続きしない人が多い。炭水化物が好きでやめられない人が多く、糖質抜きの食事に掛かる費用も高くなりがちで、臨床試験でも、試験終了後に大勢の参加者の体重が元に戻った。
厚労省が勧めるのが、体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数(BMI)を標準範囲に維持できるようバランスの取れた食事を取る方法だ。
BMIの標準範囲は18.5~25未満で、25を超えると肥満とされる。
【文責】登坂紀一朗(薬剤師)