・福島医大の研究グループが心不全の原因の一つを突き止めた。
・高血圧などの負荷で心臓の白血球の防御機能が働き、心筋細胞に悪影響を及ぼす。
・マウス実験で防御機能に必要な酵素の遺伝子を改変し、心不全の発症を抑えられることを確認。
・心不全患者は全国で約120万人に上る。
・研究は重い心臓病「拡張型心筋症」の患者62人を対象に行われた。
・約半数の患者に白血球の「好中球」による防御機能が確認された。
・防御機能がない患者は将来的に入院や突然死のリスクが高い。
・マウスを用いた分子レベルの解析で、防御機能がミトコンドリアの機能に悪影響を与えることが判明。
・防御機能の必須酵素を欠損させたマウスは心不全の発症を防げた。
・研究グループは新薬開発に向けた研究を本格化させる方針。
・研究成果は米国の科学誌「サーキュレーション:ハートフェイラー」に掲載された。