・奈良県は、吉野保健所からの報告により、県内で初めて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が確認されたと発表した。
・80代の女性患者は6月4日に悪寒や吐き気を訴えて医療機関を受診し、その後症状が悪化して救急搬送され、6月13日にPCR検査でSFTS陽性が確認された。
・通常はマダニによる感染が多いが、今回の患者にはマダニの刺された跡がなく、感染経路は不明である。
・SFTSは2011年に中国で初めて確認されたウイルスで、草むらに生息するマダニが媒介する。感染すると発熱や嘔吐などの症状が現れ、致死率は27%にも上る。
・日本では毎年約100人が発症し、被害地域は年々拡大している。現在、特効薬やワクチンは存在しない。