立国際医療研究センターは19日、ウェブサイトで糖尿病の発症リスクを予測するシステムを再開。10月下旬に初公開した際、厚生労働省から「未承認の医療機器に当たる可能性がある」と指摘を受けたため中断していたが、最終的に「医療機器には該当しない」と判断された。
システムは過去の統計データを基に人工知能(AI)を使って開発。年齢や身長、体重、腹囲、血圧や健康習慣など健康診断の基本項目を入力すると、3年以内に糖尿病を発症するリスクが表示される。
厚労省はこのシステムの機能を検証。生活習慣の改善を目的としたもので、3万人分の健康診断の統計データと比較して予測しているだけのことから、医療機器には当たらないと判断した。
医薬品医療機器法では、病気の予防や診断、治療を目的として医療行為をうたうプログラムは、医療機器として国などの承認が必要となる。
https://www.ncgm.go.jp/riskscore/
【文責】登坂紀一朗(薬剤師)