2024年5月4日
・イーライリリー社が開発した肥満症治療薬「ゼップバウンド」が、睡眠時無呼吸症候群の症状改善にも寄与することが判明し、注目を集めている。
・睡眠時無呼吸症候群は、中等度の場合、1時間に最低15回の呼吸停止を引き起こし、健康リスクを増大させる。CPAP装置が一般的な治療法として用いられている。
・アメリカ国内で2000万人が睡眠時無呼吸症候群に苦しんでおり、多くが自身の症状に気付いていないという問題がある。
・イーライリリー社は、CPAP使用者200人を対象に治験を実施。ゼップバウンドを投与された患者は、1時間あたり平均27.4回の呼吸停止減少を示したのに対し、プラシーボ群は4.8回の減少に留まった。
・ゼップバウンドはもともと糖尿病治療薬であり、昨年11月に肥満治療薬として認可された。体重を最大20%減少させる効果が確認されている。
・肥満症患者は、鼻や舌に脂肪が蓄積し、気道が狭まることが睡眠時無呼吸症候群の原因の一つとされている。体重減少により、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の症状が改善される可能性が示唆されていたが、これまでのところ手術以外では大幅な減量は困難であった。
・今回のイーライリリー社の発表は、肥満症だけでなく、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に苦しむ人々にとっても希望の光となる可能性がある。
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