レカネマブ普及、医師の懐疑心が障壁に

2024年4月29日

・アルツハイマー病治療薬レカネマブが米国で承認されたものの、医師の間にある「認知症治療の無意味さ」という思い込みが普及の妨げとなっている。
・専門家は、追加診断テストや定期的な脳ドックなど、レカネマブ治療の要件が普及を遅らせると予想していた。
・米国内の神経科医と老年科医へのインタビューでは、これらの要件が採用の遅れに影響していることが示された。
・一部の医師は、レカネマブの有効性やコスト、リスクに懸念を持ち、処方に消極的である。
・アルツハイマー病の治療に対する「治療ニヒリズム」が、医師からの需要を抑制する大きな要因になっている。
・エーザイ・インクは、医療制度の遅れと医師の懐疑的な見方が普及の障壁になっていることを認めている。
・レカネマブの普及は期待に遅れており、米国での治療開始者は数千人にとどまっている。
・アルツハイマー病協会によると、米国では６００万人以上が病気に罹患しており、治療の必要性は高い。
・レカネマブの効果に関する疑問や、治療に伴うリスクとコストが普及の障害となっている。
・エーザイとバイオジェンは、レカネマブ治療を受ける患者数を増やすために営業人員を増やす計画を立てている。
・レカネマブ治療を受けている患者は、副作用の心配にもかかわらず、治療による希望を感じている。