2024年2月29日
・がん治療に画期的な効果がある放射性医薬品の開発を進めるため、日本原子力研究開発機構と国立がん研究センターは協力する。29日に協定を結んだ。放射性医薬品の原料である「アクチニウム225」(Ac225)は、原子力機構が2026年度半ばに再稼働を目指す茨城県大洗町の高速実験炉「常陽」で作る。その後、同センターが品質の確認や応用の研究をする。
・Ac225を含む医薬品は、16年にドイツで末期の前立腺がん患者が完治したと報告され、研究開発が盛んになった。Ac225はアルファ線を放出する。体内では数個の細胞しか進めない。そのため、がん細胞に特異的に結合する物質と一緒に投与すると、がん細胞を効果的に殺すことができる。正常な細胞へのダメージは最小限になる。
・Ac225は、世界的に需要が高まっているが、生産量が足りない。千葉市の量子科学技術研究開発機構などが加速器を使って作る方法があるが、高速炉を使うともっと多くのAc225を作ることができると考えられる。
介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース