政府、来年度予算で介護保険給付費に3兆3381億円計上
2023年12月27日
・ 政府は22日、来年度の予算案を閣議決定し、その中で厚生労働省が介護保険の給付費を賄うために3兆3381億円を計上した。なお、計上額には介護給付費の国庫負担、調整交付金、第2号保険料の国庫負担(補助)などが含まれており、地域支援事業分は含まれていない。
・ 来年度の介護保険の給付費は、今年度よりも多い13兆1759億円に達するとの見込み。これに利用者負担を加えた総費用は14兆2396億円に膨らむ予定で、金額は予算ベースであり、実績は変動する可能性がある。
・ 国は介護保険の給付費の約25%を支出しており、来年度の国庫負担分は、今年度よりも830億円増加する。高齢化に伴う介護ニーズの増加が主な要因であり、全体の介護報酬が1.59%引き上げられることも影響している。
・ 高齢化の進展に伴い、今後も給付費は増加する見通し。これに対し、税や保険料などの負担を社会全体でどう分かち合うかが課題となる。政府はこれまでに利用者負担の引き上げや給付範囲の見直しを検討してきたが、高齢者や業界の抵抗があり、議論が先送りされている。
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